最初の1週間は喫煙OK

white pills

墨痕あざやかに「禁煙」と書いた紙を部屋のあちこちに貼り、持っているタバコ、ライター、灰皿をすべて捨て、アラン・ドロンとかハンフリー・ボガートとかのポスターはすべてまるめてタンスの奥にしまいこみ(彼らは映画の中で必ずカッコよくタバコを吸っているのです!)、完全にタバコという存在を締め出して取り組む。
そんな禁煙法を実践し、あえなく失敗したという人は多いと思います。
人は自分で思うよりももっと、モノに対する未練を持ってしまう生き物です。失った恋に未練を覚え、販売中止になった駄菓子に未練を覚え、そして禁煙するとき、タバコに未練を覚えます。たとえば恋人が永遠に去ってしまったときに一層、想いが大きくなってしまうのと同じで、タバコを生活から締め出してしまうと余計にタバコが恋しくなってしまうのです。
禁煙に失敗しがちな人は、あえて身近なところにライターや灰皿を置いておく、アラン・ドロンのポスターを貼っておく、タバコも好きなやつをひと箱くらいは持っておくというのが、逆に効果的です。いきなりスパッとやめるのではなく、徐々にやめていく、というのが大事なのです。

そういう意味では、禁煙治療薬チャンピックスは理にかなった薬であるといえるでしょう。というのもこの薬で行う禁煙治療は、最初の1週間は好きなようにタバコを吸っていい、という感じになっているのです。薬を飲み、禁煙治療をスタートさせながらも、自由に喫煙できるのです。こうして、「今日から喫煙禁止!治療開始!」という厳しい感じではなく、もっとゆるやかに行うことができるようになったのです。